野鳥撮影時の露出をどうするか考えてみた!

サンコウチョウ

今日もそこそこいい天気でしたが、明日からは
下り坂に向かうようですね。

先日のサンコウチョウの撮影では、正直なところ、
うまく撮れたとはとても言えない写真でしたが、
撮れたことに大満足のHIDEです。

次に出会ったときには、もう少しうまく撮りたいと
思っています。

しかし、ただうまく撮りたいと思っていてもそれだけで
うまく撮れることはありません。
たまたまうまく撮れる場合もありますが・・・

でも、サンコウチョウのようにそうそう出会うことができない
野鳥にたまたまうまく撮れることは期待できません。

そこで今日は、昨日の反省もふまえて、カメラの露出について
考えていきたいと思います。

カメラの露出ってなに?

露出とは、写真を撮ったときの光の量のことをいいます。
この光の量によって、写真が明るかったり、暗かったり、ちょうどよかったりします。

写真の明るさが、ちょうどいい状態を適正露出といいます。
もし、自分が意図したのより、明るかったり、暗かったりした場合には、
露出補正を行うのですが、この話はまた別の機会にでもということで。

光の量は何で決まるの?

光の量は、絞りとシャッター速度で決まります。
絞りを開ける(F値を小さくする)ほど、光を多く取り込むことができます。
シャッター速度を遅くするほど、光を多く取り込むことができます。

野鳥撮影では、暗い場面での撮影も多くあるので、光の量を多く取り込むことができた方が
いいのですが、絞りとシャッター速度を設定するにあたって知っておかなければ
ならないことがあります。

絞りを開けると、被写界深度が浅くなるということです。
つまり、ピントを合わせるのがシビアになります。

また、シャッター速度を遅くすると、写真がブレやすくなります。
手ブレをおこしたり、被写体ブレをおこしやすくなります。

野鳥撮影において、シャッター速度は非常に重要です。
野鳥はさえずりをしていたり、周囲を気にしたりしてわずかでも動いている場合が多いので、
シャッター速度が遅いと、被写体ブレをおこし、ブレた写真になってしまいます。

だからといって、シャッター速度を速くしすぎると、光が十分でなく暗い写真に
なってしまいます。
そこで、ISO感度の設定が重要になります。

ISO感度の設定

ISO感度は、撮像素子が光を感じる度合いのことをいいます。
感度を上げれば、光に敏感になるので、少ない光でも明るく写すことができます。
なんと便利なことでしょう!!

し か し ・・・

感度を上げれば上げるほど、写真への影響は大きくなります。
それは、写真にノイズが発生してしまいます。

わかりやすい例をあげると、テレビ番組で暗闇の中を高感度カメラで撮影した映像の
放送を見たことはありませんか?

その映像は、すごいチラチラしているというか、ザラザラしているというか、
なんとも粗い画像で見にくかったと思います。

それと同じように、感度を上げて撮影した写真もザラザラの写真になってしまいます。
そこで、カメラのISO感度の上限設定をする必要があります。

野鳥撮影時の露出をどうするか?

野鳥撮影時だけではありませんが、写真撮影において一番気をつけることはブレです。
野鳥撮影では、望遠レンズでの撮影になるため、手ブレしやすうえに、被写体である
野鳥も動き、被写体ブレもおこしやすく難しい撮影になります。

これらのブレを防ぐためには、ある程度シャッター速度を上げる必要があります。
HIDEのレンズは、『 EF400mm F5.6L USM』ですが、手振れ補正がなく、
35mm版換算640mmになるので、理論上手ブレしないシャッター速度は、
1/640以上になります。

それをふまえて、1/1000以上で撮影するようにしています。
通常の設定は、1/1600にしていますが、明るさに応じて変更していきます。

絞りの設定ですが、絞りはF7.1を標準にしていて、暗い場合は解放値(一番小さい値)である
F5.6で撮影しています。

ISO感度は上限6400に設定しています。
正直なところ、上限の6400では、ザラザラの画像で見られるレベルではありませんが、
あとからライトルームで現像するときに、多少のノイズ処理をするのでこの設定に
しています。

ISO感度の上限設定は、自分で画像を見てがまんできるレベルで設定してください。
HIDEは、ノイズがあっても、被写体がブレブレだったり、真っ暗な写真よりは
ましだと思っているので、6400を上限としています。

ちなみに、HIDEのカメラは、キヤノンの『EOS 7D Mark II』で高感度の撮影は
得意ではありません。

先日初めて撮影できたサンコウチョウの写真は、ISO感度は上限の6400まで
上がっていました。
カメラのJPEGで記録したものがこちらです。

参考までに、F5.6、SS1/1000で撮影しています。
サンコウチョウは動きが速い上に、HIDEの腕も未熟なため、
これよりシャッター速度を遅くできませんでした。

ISO感度が6400まで上がっているのに、真っ暗でほとんど何も見えないような
ひどい写真ですね。
ライトルームで処理をして、現像したのがこちらです。

何に処理もしないのよりかは、だいぶましになっているかと思います。
RAWで撮影して、あとから処理することを考えて、ISO感度の上限を設定するのが
いいでしょう。

もちろん、カメラによってどこまで高感度の撮影に耐えられるか違うので、
いろいろ撮影して決めるといいと思います。

まとめ

今日はなんだか長々と書いてしまったので、まとめてみました。

野鳥撮影の露出
・絞り 解放F値(一番小さい値)か1段くらい絞る
・シャッター速度 1/1000以上
・ISO感度上限設定 カメラと個人差によりますが、3200か6400

撮影モードは、マニュアルモードが使いやすいと思います。
もっといろいろ試して、うまく撮れるようになりたいHIDEでした。
どうもありがとうございました。

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